2024.08.31
特性なのでしょうか?
それともわがままなのでしょうか。
どこまで許して良いのか迷うことが多いです。
凸凹キッズのママからは
こんなご相談をお受けすることも結構多いのですが
子どもはそもそも
自己中心的なものですし
特性の関係の有無は関係なく
わがままでいることを
叱ったり必死で治そうとするのは
逆効果です。
なぜなら、
子どもたちは、前頭葉の一部
計画性、理論性、理性、自尊心をつかさどる部分が
未熟なだけだから。
大人の私たちは、
自分の欲求や感情をすぐに出さない
そのスキルを習得したからできるだけで
生まれてから
たかが数年の彼ら、彼女たちが
感情や欲求を抑制し
相手の気持ちや状況を
優先して優しい行動を取る
ということはかなり難しいことです。
だから、わがままだ、
優しくない
そんな風に決めつけて接して行くのは
本当に気を付けていきたいのですね。
しかも、
発達特性がある子は
心の理論と呼ばれる
相手の立場になって考える能力の発達が
ゆっくりな子が多いので
周りの子と比べると
あの子は譲れるのに、
うちの子はできない
そんな風に感じて、落ち込んでいるママが多いのかもしれません。
それが、わがままであったとしても
発達特性からくるものであっても
子どもの
わがままにも見える様子は
親の関わり方で変わってきます。
ただ、当たり前ですが
一足飛びに身につくものではありません。
こんな研究結果もご紹介してみましょう。
2012年、ブリティシュコロンビア大学において
ある実験が行われました。
幼児にクラッカーをあげた後に
サルの人形にも分けられるように
再びクラッカーをあげる実験。
子どもたちの表情を観察すると
クラッカーをひとりじめするときよりも
人形にあげるときの方が
ずっと嬉しそうだったそうです。
自分が食べるクラッカーが減るにもかかわらず!
です。
人に優しく寛大な態度をとると
自分も気分はよくなるのは
大人も子供も同じなんですね(^-^)
ただ、凸凹キッズたちは
人に譲る、ということが苦手な子も多いですから
なかなかその経験ができないかもしれません。
ですが、生まれつき意地悪な子
なのではなく
譲るのが難しいだけなので
焦る必要はありません。
子どもが他の人に対して
やさしくするには、
まず相手が「どう感じているか」
「何を望んでいるか」を知る必要があります。
ここも凸凹kidsが苦手としている分野であるのですが💦
これには
相手の感情や要望を
自分の感情や要望を切り離して理解していかなければなりません。
このスキルが不足していると
自己中心的でわがかまな言動になるのは研究でも明らかになっています。
もうお気づきかもしれませんが
相手の感情や要望に気付く
☟
自分の感情と切り離して考えられる
ここに行きつくためには
まずは自分の感情に気付く
ということも必要になってきます。
ですので、◯◯さんが
お子さんに優しい子に育って欲しいと思っておられるならば
日頃の生活の中で
感情について話をする
機会を増やして行くと良いかと思います。
ただね、◯◯さんも
きっとお忙しい毎日を
送られていると思うんですね。
そういう時に陥りやすいのが
日々の会話が
「業務連絡」「業務確認」で終わってしまう。
宿題したの?
明日は何のテスト?
給食は何を食べた?
今日は何にしたの?
今日あった出来事や
やるべきことの確認などは
されていると思うのですが
こうなると
感情に触れる会話までは出来ていない事が多い
のではないでしょうか。
まずは難しく考えず
出来事について話を聞いたとしたら
そのついでで良いので
その時にどう感じたのか?
どう思ったのか?
そう言ったところから
始めてみてはいかがでしょうか。
これは、本人の感情表現のスキルを上げていくことにもなるので
イライラしやすい
怒りっぽい子に対しても
効果のある会話のコツでもあるんですよ~
自分の感情をどう言語化していくか
最初のステップとしては
ここを目指して行くと良いかもしれません。
次のステップは
また次回お伝えしていきますね。
では、今日も最後までお読み下さり
ありがとうございました。
台風の影響もまだまだ注意が必要かと思います。
この後も気を付けてお過ごしくださいね。