2023.08.14
こんにちは、みーです。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
*
土曜日の晩のこと。
「神無島のウラ」という本を読み終えました。
(小学館出版、著者はあさのあつこさん。)
もともと、中学受験を控えた長女に
夏休みの間に入試に使われそうな本や著者、に
朝日小学生新聞などを見ながら予測をたてて、
という
少しでも合格に近づけたいという
超ゲスい、下心から借りてきた本。
(読むか読まないかは娘次第なので
ほぼ読まないww
下心、失敗・・爆笑
親の毛穴から出る汚いもんはバレてる論。)
*
児童書で読みやすい、ので
借りて来た私が一番楽しんでいて
(結局ここやんw娘をダシに使ってぜんぶ私ww)
金曜から読み始めて土曜日に読了。
で、冒頭でもうこれは、、、、?!という
予感がしたのです。
主人公に自分を重ねた、といえば
それまでのことなのですが
5年前に
育児や夫婦関係、
自分が自分を持て余す感情のアップダウン、
その激しさに
どうしようもなく身動きが取れない感覚になり
それらをどうにかしたい・・・!という一心で
それこそ、藁をもつかむ思いで
出会った学び、
モンテッソーリホームレッスンと
子育て航海術。
(モンテッソーリ教育の視点を学び
育児の視点とノウハウを身に着けつつ、
自分の心の奥深く、
と向き合っていくような講座です。)
*
ネタバレしてしまう部分もあるかもなので
これから読む方、m(__)m!!なのですが。
冒頭、主人公の男性が
離婚して産まれ故郷の島へ戻る、っていうくだりが
わたし、もう何もかも限界だ!という
八方ふさがり感を感じ、
本能的に「自分をとりもどさなくては」
と講座に向かった自分と、
重なるのです・・。
思えば当時育児6年目、で
長女6歳、次女3歳。専業主婦だった私。
家の近所にいること、がルーティン化していて
都会へ(表参道)学びに行く、ということが
もうかなりのイレギュラーだったし
形のない講座、というものに
30万円もかけて学ぶなんて・・・
専業主婦だよ?!って、
当時の私の頭では処理しきれない状況でした。
にもかかわらず。
なんだか知らないけど
この先生な気がする、
この先生の話聞こうと思って
講座の説明を兼ねた育児相談が
無料だったことも後押しして
新宿まで話を聞きに、自宅の埼玉から出ていき・・
相談したり、先生のお話を聞きながら
ものすごい確信だけが立ち上がってきて
「この先生が講座100万です、って言ったら
100万出そう!」って
最後の講座説明の話を聞き終わったときには
思ってしまうほどに・・
「この先生にお世話になろう。
この場に学びに行こう。」って
ハラが座ってたんですよね。
なので、
受講されるかどうかは、また連絡くださいって
先生が言われたときに、
「いや、もう決めてます。
主人が反対しようが何だろうが
お金工面して今すぐ払います。」って言いたいくらい
決まってました。
実際には
夫に一度話してから、同意を経て受講しましたけどね。
(反対されても、行ってたと思う。)
で、前置き長いですが
これだ!この人だ!!!!って思ったその講座の最初、
参加者が名札を入口で書くとき
呼ばれたい名前を書くのですが。
そこに、
「みーちゃん」って書いたのです。
一度、捨てて来たそのあだ名を。
「みーちゃん」を私はこれから、
取り戻しに行くんだ、っていう覚悟で
青いペンで書いたこと、
今でもはっきりと思い出せます。
「みーちゃん」は
幼少期からのあだ名で、
思い出したくないと思っていた
弱くて、何も1人じゃできなくて、すぐ泣いて、
ぜんぜんお母さんの役に立てなくて
自分のしたいことをしたいって言えなくて
病気がちで、
なのにプライドばっかり高くて注目されたがりで
なのにそれを隠してみんなに優しくふるまって
色んなことが気になりすぎて
聞いてんの!!って怒られすぎて
何も人並みにできなくて・・・・・
もう、永遠と書けるほどに
自分から見たらどーしようもなくて
こんなん人間として欠陥品でしかなくて
かくしたい、ほうむりさりたい、
なかったことにして
出来る子、に
努力して生まれ変わらせねばいけない子、
だと思ってたから。
私は「みーちゃん」を取り戻しに行くんだ、って
講座初回の会場の入り口で
直感的に、ほんとうにふと、
頭に声がしたとき
びっくり・・・しましたよ。
*
永遠と語れてしまいそうなのですが
「神無島のウラ」。
すごいです。
主人公が
島へ帰って
色んなものを取り戻していく姿
自分の恐怖と
葛藤し、まみれ、苦しみ抜き、
最後・・・・・は
主人公だけじゃなくて
主人公の母親、父親、叔父さん、
島民たち、
主人公が教師として受け持った子どもたち、
先生方、
昔の同級生、、、、、
を巻き込んで
最後、主人公に戻ってきます。
すごいです。
題名の「ウラ」っていう言葉に張られた
伏線も複数あって
もう、息をのみます。
*
自分の一部分を
どこかに置き忘れたかもしれない、って
少しでも思っているならば
ぜひ、手に取って欲しい本です。
自分の中に確かに息づいている
鬼、の存在を引き受けて
神、になっていく。
いや、
神、なんて外側にいないかもしれない
(最初から最後まで主人公は
外側にある島の神様を頼ります。
対話していくかんじ。)
だけれど自分の中には
確かなものがあるんだっていうことに
最後、気づいたのかな・・・?
っていう
読者側としては
ハッキリした言及がないぶん、
想像がふくらんで終わる感じです。
(あきらかなる、主人公の精神的変化はわかる)
そういう、本です。
読みたい人、
すでに読んでて知ってる人、いたら
か、語り合いたい~!!!!笑
夏休み、
お子さんと、とでも
自分ひとりでも、
手に取ってみてください。
祭り、が各地で開催されている今だから
山神様が里に下りてくる
そしてお盆で親族やら一族が
顔を合わせる機会にも恵まれる
この、タイミングで
この本か・・・!っていう感慨深さもあるし
祭りで祓われる穢れ(気枯れ)
穢れ(気枯れ)が極まった状態で
主人公が島に来て
最後祭りが迫っておわるんか・・っていうこととか
もう語り出したら止まらなくなりそう。
まとまらないので
中途半端なアウトプットですが
ここまで。
「神無島のウラ」
あさのあつこ、さん著。
小学館、2023年発行。
主人公を中心とした内面、精神の変化成長や
島という舞台で繰り広げられる
断ち切ろうとしても切れない縁、いのちのつながり、
日本の古来からのいわれや行事、
神社、ご神事などの役割、
最近とみに話題に上がる
自然環境の問題や子供の虐待、虐待の連鎖や
学校現場のブラック労働、その現状、
山村留学などなどなどなど・・
むちゃくちゃいろんな人間のテーマを
現在、過去、未来、を
いのちのすべて、を
まるっと包括した、
本です。
どの立場の人の、どの角度からも
読み応え、嚙み応え、気づき、、
ハンパないと思います。
あさのあつこさん、何者。
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