2025.05.30
5月ももうすぐ終わりですね。
今月は50人以上の方の
ご相談を個別でお受けさせて頂いていますが
「朝、起きられない」
「癇癪が悪化してきた」
「“もう学校イヤ”って言うようになった」
そんな“お疲れモード”の子どもたちが増えてくることを
痛感しております。
個別面談でも涙ながらに
悩みを打ち明けて下さる方が多いのですが
発達に凸凹のあるお子さんは、
脳や神経の特性上、
“疲れやすさ”を抱えやすい脳の構造になっていることを
まずはお伝えするようにしています。
たとえば──
前頭前野(感情のコントロールや注意の切り替えを司る部位)
の働きに偏りがあると、
同時にいろんな刺激や
タスクに対応するだけで、
ものすごくエネルギーを消耗してしまいます。
また、
自律神経の切り替え
がうまくいかないと、
園や学校で
緊張モードがずっと続いてしまい、
帰ってきてもなかなかリラックスできません。
さらには、
特にASD傾向のあるお子さんは
感覚過敏(音・光・触覚など)があるケースも多く
日常の中にある“なんでもない刺激”が、
無意識にストレスとなって脳を疲れさせていくんですよね💦
つまり、
普通に過ごしているだけでも、
脳と神経はフルマラソン状態・・・
相当大変なのは
言うまでもありませんよね💦
こうした状態で1学期を走り抜けようとすると、
GW明けから6月ごろに
「もうムリ!」とエネルギー切れを起こすのも、むしろ自然なこと。
だからこそ、この時期は
“がんばらせる”より“守ってあげる”ケアが必要となります。
今日は、
親子でエネルギー切れを防ぐ
効果的な工夫を3つご紹介していきます。
(基本編)
“がんばってる感覚”を言語化して伝える
発達凸凹キッズは、
「自分は頑張ってる」という自覚が持ちにくい子が多いです。
達成感を感じにくい脳の仕組み
(特にASD傾向)も関係しています。
だからこそ、大人のほうから
「バスに乗れたね!」
「しんどいのに最後までよくがんばってたなぁ、ってママは思ったよ」
と、“できてるところ”を見つけて
ママの感情も添えて伝えてあげられたら最高!
これが、自己効力感(自分はできる!)につながっていきます。
“ねむねむデー”で脳を休ませる
発達特性のある子は、
眠りが浅かったり、
寝ても脳が休まりにくかったりする傾向も指摘されています。
最新の研究では、
子どもは睡眠中に“感情の整理”をしていることがわかっていて、
ここがうまくできないと、
日中のイライラや不安がたまりがちになります
(Klinzing et al., 2019)。
だからこそ、
「水曜はねむねむデー」などと決めて
いつもより30分早くお風呂&布団でゴロゴロするだけでも効果あり。
ママも一緒に早く寝るのがイチオシです。
“しんどい”を話せる時間をつくる
「今日何かあった?」
などと出来事を聴くのではなく
『気持ち』を扱う時間をつくってみてください。
これは、感情をつかさどる脳を落ち着かせ
イライラ・癇癪が少しずつ減っていく効果が大きいので
お勧めです。
6月は、親子ともにバテやすい時期。
だからこそ
、“やらせる”より“休ませる”勇気を持っていい時期でもあります。
そして◯◯さんご自身にも、
こう声をかけてあげてください。
「毎日やりくりしてる私、
じゅうぶん頑張ってるよね」
「子どもの不調にも気づける私、
さすがよね」
まずは自分の良いところも見つけられると
子どもの良いところを見付けるのも
とても上手になりますよ✨
次回のメルマガでも、
脳科学や発達心理の視点から、
凸凹子育てがちょっとラクになるヒントをお届けしていきますね。
それでは、今日も最後までお読み下さり
ありがとうございました。
週末も笑顔溢れる時間となりますように✨