2025.06.18
✔宿題を嫌がる
✔1行書いては止まって、なかなか進まない
そんな子どもの様子に、
戸惑ったり、イライラすること、ありませんか?
宿題は毎日のことですから
ママも大変ですよね💦
宿題に取り組めない、
なかなか進まないのは
実は、やる気や気分の問題
だけではないかもしれません。
その状況、もしかすると、
“ワーキングメモリ”と呼ばれる
脳の働きが関係しているかもしれません。
このワーキングメモリ、
学習にはかなり関係が深いものなんですが
今回は、
“書く力”と“ワーキングメモリ”の関係に絞って
お伝えしていきます。
まず、ワーキングメモリとは、
心理学や脳科学で
一時的に情報を記憶して、
同時に処理する力のことを指します。
たとえば、宿題で
「お手本の漢字を見てノートに書く」
という場面を思い浮かべてみてください。
子どもは、お手本を見て形を覚え、
頭の中に一時的に保持しながら、
自分の手を動かして再現します。
さらに、書いたあとに
お手本と比べて間違いがないか
確認する必要もあります。
これらはすべて、
短い時間にいくつもの処理を同時に行うタスクです。
ワーキングメモリが苦手な子にとっては、
この一連の作業がとーっても負担になります。
その理由は、
途中で情報が抜けたり、
次に何をするか分からなくなって
手が止まってしまったりすることがあるため。
◯◯さん、
◯◯さんのお子さんの日頃の様子から
次のような行動って、
思い当たる節はないでしょうか。
✅1行ごとに止まってしまう
✅文字の形が途中で崩れる
✅行やマスを飛ばしてしまう
✅お手本を見ても正しく写せない
✅鉛筆を持ったまま、しばらく動かない
✅「何してるの?」と聞くと黙ってしまう
こうした行動は、
やる気や集中力のせいではなく、
脳の処理が追いついていないサイン
という可能性もあって
わが家の息子もそうなのですが
ASDキッズやADHDキッズの中には
ワーキングメモリが弱い子も少なくないため
勉強嫌いの見えない理由になっていないかは
確認しておいても良いかもしれません。
ちなみに、
脳の前頭前野と呼ばれる
“実行機能”の中枢は、
思春期ごろまでゆっくり発達します。
そのため、年齢的にも
「見たことを覚えて実行する」ことに
負担がかかりやすい時期なのです。
私が主宰する
凸凹kidsロードマップアカデミーの
ある受講生さんは、
小学2年生の息子さんの宿題が
なかなか終わらず、
毎日1時間以上かかっていました。
受講するまでは
「ちゃんと見て書いて!」
「早く終わらせなさい!」と、
ついイライラして強く言ってしまうことも多かったそうです。
受講生さんの息子さんは
ワーキングメモリに弱さがあることも
分かっていたので
アカデミーで学ぶ中で
「どうしてできないの?」ではなく、
「この子には、同時に処理することが負担なんだ」
と見方が変わっていき、
声かけの工夫や、
宿題の調整などを始めて頂きました。
さほど時間はかからずして
今では、少しずつ自信を取り戻し、
「できた!」と笑顔で宿題を終える日も増えてきた、
という嬉しい報告も頂いています。
“書けない”というのは
怠けているわけでも
めんどくさがっているだけでもありません。
めんどくさいのは、
苦手さから来ているという見方もできます。
そして、書くだけではありませんが
困りごとには、必ず理由がある
ということも理解しておきたいポイント。
完全に理解ができなかったとしても
「この子の脳の中で、何が起きているのかな?」
と想像してみるだけでも良いんです。
それだけでも、
宿題や勉強の時間、
親子の関わりは大きく変わっていきますよね。
努力が足りないわけじゃない。
その子の中で、
一生懸命戦っているものがある。
まずは、そう気づける親でありたいな
と私は常々思っています。
◯◯さんは
どのように思われますでしょうか。
次回は、
ワーキングメモリの負担を軽くするために、
家庭でできるサポート方法を
具体的にお伝えしますね!
✔どんな声かけをすればいいの?
✔ノートや宿題の工夫って、どんなものがある?
✔全部書かせなくても“学び”につながる方法って?
そんな疑問にお答えしていきますので、
楽しみにしてお待ちくださいね(^-^)
知っているだけで、
子どもへの見え方がやさしく変わる。
今日の気づきが、
明日の親子時間を少し軽くできますように。
今日も最後までお読み下さり
ありがとうございました✨